これまでの私は、「何に備えて、どんな保険に入っておけばいいのか」を一度も真剣に考えたことがありませんでした。
今回は、実際に解約した保険と現在の保険事情について
——私が辿り着いた”おひとりさまに本当に必要な保険”をお話しします。
利率の良さに飛びついた、生命保険の契約
40代に入った頃、ファイナンシャルプランナーの方に勧められて終身の生命保険に加入しました。
専門家に勧められると「これなら大丈夫」と思ってしまう
——知識がないから不安で、不安だから言われるがままになってしまう、あのころの私はまさにそういう状態でした。
そして契約の決め手は、この2つでした。
- 銀行預金にはない「利率の良さ」
- 個人年金にはない「死亡保障1,000万円」
「掛金23,000円なら無理なく払っていけるし、ただ預金しているより利率もいい。死亡保障1,000万円もついて、もしものとき両親の生活費の足しにもなる」
そう考えて、都合の悪いことには目を伏せてサインをしました。
都合の悪いこと——それはこの2点です。
- 中途解約すると元金を割っての返戻金になること
- それには10年以上かけ続ける必要がある契約であること
最後まで払い続ければプラスになって戻ってくる。当時の私は「払い続ければいい」という思いで、中途解約すればマイナスになるというリスクを完全に軽く見ていたんです。
今思えば、プラスに転じるまで何年も逃げ道のない契約なのに。
退職を機に、疑問が湧いてきた
長年勤めた会社を退職すると決めてから、「収入がなくなる=解約」と考えて、生命保険をすぐに解約しました。

安定収入がなくなる現実を受け止めて、このころからお金や保険の勉強を始めました。
本を読んだりYouTubeを視聴したりするうちに、ふと疑問が頭をよぎったんです。
「そもそも、おひとりさまの私に生命保険は必要だったの?」
「利率がいいと思って入ったけど、結局これって何のための保険だったんだろう?」
勉強すればするほど、生命保険を契約しなければよかったという思いだけでなく、保険そのものの存在意義まで揺らいだほどです。
保険の必要性は「3つの条件」で判断できる
この疑問がきっかけで、私は「保険とは何のためにあるのか」を真剣に学びました。
そこで気づいたのが、保険に加入するときの本質的な考え方です。
保険とは、「自分では備えきれない大きな損失」に対処するための手段であること
次の3つの条件がそろったとき、はじめて保険を検討する意味が生まれます。
1️⃣万が一起きたときの損失が大きい
2️⃣預金では到底まかなえない
3️⃣起きる確率が低い
では、私が加入していた死亡保障1,000万円は必要だったのか。
いまになって冷静に考えると
——両親にはそれぞれ年金収入があり、私が先に旅立ったとしても預金を取り崩せば生活が成り立つ状況でした。
つまり条件2️⃣に該当せず、私には不要な保険に毎月23,000円を、何年にもわたって払い続けていました。
今、入っている保険は2つだけ
この3条件に当てはめて、現在加入しているのはこの2つです。
① 国民健康保険
国民皆保険制度なので、ほぼ強制に近い保険ですけど。
この保険のおかげで病気やケガをしても高額な医療費を全額負担せずに済みます。
さらに高額療養費制度によって、月々の自己負担には上限があり、一般的な目安は月8〜9万円程度(所得区分によって異なります)。
どれだけ大きな病気や手術になっても、自己負担は月8〜9万円の範囲に収まります。
これなら十分預金でまかなえる金額です。
だから私は、民間の医療保険には入りません。
国民健康保険とある程度の預金があれば、医療費への備えとしては十分と考えています。
② 自動車保険
まさに先ほどの3条件をすべて満たします。
事故を起こして億単位の損害賠償が発生した場合(死亡事故では数億円に上るケースもあります)、自力で対応できる人はほとんどいません。
これは「任意保険」と呼ばれていますが、実質的には必須です。
対人・対物は無制限の契約にしておくべきだと、私は考えて契約しています。
保険は保険、貯蓄は貯蓄
生命保険に掛けてきた月23,000円。
その代わりというわけではありませんが、今はその分を預金からiDeCoに回しています。
掛金が全額所得控除になるうえ、
運用益が非課税という税制優遇は私にとって有難い制度だからです。
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保険は「起きたときの損失が大きく、貯蓄では備えられないこと」のための手段。
預金・投資は「これからの生活基盤を健全に育てる」ための手段。
生命保険で“一石二鳥”を狙っていた私は、結果的に契約した時から損をしていた
——今はそうはっきり言えます。
「本当に必要か」を問い直すことが大切
扶養家族のいないおひとりさまにとって、生命保険の必要性は低いケースが多いと思います。
大切なのは、今入っている保険ひとつひとつを、この問いに当てはめてみることです。
「起きる可能性が低く、もし起きたら自分では対処できない金額か?」
自分のお金を守るのは、最終的に自分自身。
保険は、使いどころを間違えなければ大きな支えになってくれる存在です。
私が出した答えは、「保険はシンプルに、貯蓄は着実に」というものです。
生命保険を解約したことへの後悔はありません。
むしろ、あの解約がお金と向き合うきっかけをくれたと思っています。
保険の見直しは、難しく考えなくて大丈夫です。
「もし起きたら自分では対処できない金額か?」
——この問いを、手持ちの保険に当てはめてみてください。
それだけで、あなたの保険は整理されていくはずです。
最後まで読んでくださってありがとうございます🍀
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