05:33 晴れ
今朝もいつものようにごはんの支度をしたよ
白い袋に入った、どこかの教授監修の腎臓ケアのカリカリ
それを今日で食べきるよ
メインフードの大袋は捨てられずにとっておくことにするの
だから、
空になったこの白い袋は、その中にそっと入れておこうと思ってる
毎日ちゃんと食べているんだから、
カリカリが減っていくのは“いいこと”のはずなのに
棚に置いてあるカリカリが減っていくのを見るのは寂しいからよ
だからせめて、
見た目だけでも「まだある」ようにしておきたくてね
そんな小さなごまかしで自分の気持ちをなんとか保とうとすることしかできないの
今朝もリアンの姿を探しそうになる
「ダメダメ」と、自分でブレーキをかけられるようになっていることに気づいたの
……いつから?
こんなふうに自分で止められるようになってたの?
少し前までは、考え始めたら止めることなどできなかったのに
自分でもよくわからなくなってるよ
テレビのニュースでは桜が開花したと騒いでいる
春が来た、きれいだね、楽しみだね――
そんな話題が少しだけ鬱陶しく感じるの
いま私が笑ったり、楽しんだりしたら
その分だけリアンがより遠くへ行ってしまう気がしてね
そんなはずないのに、
どうしても、そう思ってしまうのよ
午後、シャワーを浴びたあと
ふいに家の中にリアンの姿を探してしまったの
そして、どうしようもなく逢いたくなって、
涙が溢れて仕方なかった
そんな私を見た母が「泣いてるの?」と声をかけてきて
母も少し目を潤ませていた
もらい泣き、というより
同じように母も涙を堪えているのかもしれないと思ったの
リアンと逢えなくなってから一日たりとも泣かなかった日はない
忘れることなんてできないし、
できることなら、いつでも一緒にいたい
「あんまり思い出してばかりいると、安心して成仏できない」
そんな話を耳にしたことがあるけど
でも同時に、
「思い出してもらえた分だけ、そのコのまわりにはお花が咲く」
とも聞いたことがある
どっちが本当なんだろう
思い出すことで、もしリアンが困っているのだとしたら――
「リアン、ごめんね」
思い出さずにいるなんて、私には当分無理なことなの
逢いたい
最後まで読んでくださってありがとうございます🍀

