耳元ではっきりと
「ニャーッ」と鳴き声が聞こえて、
私は飛び起きた
リアンが来た——
そう思ったけど、すぐに現実を知る
毎晩、眠りにつくために流しているYouTube
その鳴き声は
”保護猫4匹と暮らす日常”のチャンネルから聞こえてきた声だった
飼い主さんの言葉に共感できて、ずっと好きで見ていたチャンネル
でも最近までは、その動画を見ることすらできなかった
ニャンコを見られない
見るのがつらい
私は逢えないでいるのに、
どうして他のニャンコ達はそこにいて逢えてるの?
他の誰でもない
リアンに逢いたいだけなのに
どうして逢えないの?
そう思うたびに、涙があふれて止まらなくなる
私は起きてすぐに、リアンのご飯の支度をする
ずっと続けてきたこと
そして今も、変わらず続けている
いつもの朝を迎えるために
リアンのために
「リアン、ご飯だよ。ごはん」
「遅くなっちゃってごめんね」
抜け毛を入れた桐箱に、そう声をかける
ここから、私の1日は始まる
まだ誰も起きてこない、静かな朝
今日も、小一時間ほど庭の草むしりをした
9時半頃から
この時間なら、外にいても大丈夫
リアンは寝ている時間だから
窓から顔を見せて鳴いてこなくてもいい
姿を見せなくてもおかしくない
そう自分に言い聞かせながら、手を動かした
今日は初めて泣かずにできたよ
でもそれは、
寂しくなかったわけじゃない
なぜか我慢できただけ
胸は締めつけられて苦しかった
その後シャワーを浴び終わって、ふと洗面台で足元を見る
無意識に、そこにリアンの姿を探している自分がいた
そして、いないことを悟る
その瞬間、涙があふれて止まらなかった
寂しい
逢いたい
逢えないことがすごくもどかしくて苦しい
やっぱりここにはいられない
髪はリビングで乾かす
いない現実は分かっているはずなのに
それでも私は、何度でも探してしまう
リアンの姿を探す
頭では分かっていても心は追いつけないまま
3/24 06:18 晴れ時々くもり
