「辞めさせてください」
──7月のある日、意を決して切り出したその瞬間、
目の前の女社長の顔はひきつっていきました。
「何があったの?」
「辞めたい理由は?」
「もう少し考え直したら?」
これじゃまるで私が
“勢い余って言い出している人”みたいじゃない?
この時の極めつけの一言。
「1ヶ月後とかは無理よ。次の人が決まらなきゃね。3ヶ月はかかるんじゃない?」
……え、はあ??😳

属性だけで合否判断をする採用事情
実際のところ、
すぐに求人は出されましたが、なかなか応募は来ず。
やっと連絡があった時の応募者情報を見て、
社長が放ったセリフがこちら。
応募者情報:23歳、既婚、正社員希望
「結婚していて若いと妊娠して来なくなるのよね。
その点、あなたなら大丈夫だと思ったのに」
……社長!今それ言っちゃいますっ!?
採用理由が“妊娠しない安心感”だったとかって、
ものすごい問題発言にもほどがある!!
聞き捨てならない一言でした。忘れられないわ💢
しかも「属性」だけで人を選ぶから、
せっかく応募してきた人をバッサリ断る。
結果どうなるか?
──はい、私が辞められません。
応募があるのに辞められない地獄
「ここに辞めたがっている人(=私)がいる」
「新しく来たいと言っている人もいる」
なのに、女社長の判断ひとつで
「あなたはダメ」と弾かれる応募者たち。
ちょっと待ってくださいよ!!
応募ゼロなら、まだ理解もするけど。
でも応募があるのに断って、
私を幽閉状態にするのはどう考えてもおかしいでしょ?!
黒い会社の無責任発言
悶々とした日々が2ヶ月半も続き、
意を決して聞いてみました。
「私も次を探したいので、いつ頃なら辞められますか?」
すると社長はニッコリ笑って、こう返してきたんです。
「転職なら大丈夫よ!どこも人手不足だから、すぐに見つかるでしょ」
……軽っ!!人の人生なんだと思ってんだ?!
いやいやっ、
その前に“退職日を決めてください”って話なんですけど。
そうやって軽く遇らってると、人は悟るモンです😅
「ああ、この会社やっぱり黒いんだな」って。
突然の「次が決まったから」
そんなある日。
「次の人が決まったから」と女社長から連絡が入りました。
聞けば、
別の施設で介護と事務を兼任していた方を呼ぶことになったそうで。
「ずいぶん時間かかってごめんね。これ以上待たせるのも悪いと思って」
いや、最初からその姿勢でいてくださいよ!😭
危うく「はい!」と二つ返事しそうになった
正直者の私です。
退職日、ついに決定…でも
こうして決まった私の退職日は10月末。
引き継ぎゼロ、後任との顔合わせもゼロ。
今までにこんな辞め方なかったかも?!
「バトンタッチの美学」なんて、どこ吹く風?
まるで
リレーのバトンを投げ捨てて退場するランナーのよう。
これが、私が正社員として経験したリアルな職場の結末です。
転職活動?それどころじゃなかった
当然、
いつ辞められるか分からなかったから
転職活動なんてできてません。
退職日は決まったけど、次の仕事は白紙。
ただ一つ、心に残ったことは──
「辞めたい」と言い出してからの4ヶ月
私の人生は完全に社長の手のひらの上だった、という現実。
もうねえ、がんじがらめどころか
「退職すら人質」ってやつ??
これぞブラックの真骨頂?!
正社員って、ほんとに“正解”なのかな?って
今でも思うのです。
  
  
  
  
    
