嫌な夢から目が覚めた朝
起きてはいるのに、しばらく布団の中で夢のことを考えてしまって動けなかった
こんなことしてちゃダメだ、と思って
少し慌てるように起き上がりご飯の支度をする
メインのフードを今日で食べきる
おやつは、どこかの教授が監修したというカリカリ
腎臓ケアもしてくれるらしくて15歳以上のニャンコに配慮されたもの
モリモリ食べてくれるから、きっと口に合っているんだと思う
力強く舌で掬って食べる姿が好き
右側の奥歯でカリッと噛み砕いて、
「もっとちょうだい!」って左手を出してくる
少しずつリアンの可愛い姿が浮かんでくる
——もう、その姿を見れない?
いないの?
本当に、いないの?
これまでとは違う、
じんわりと広がる寂しさを感じる
今日は掃除機をかけよう、と思えた
だから一通りかけた
けど、
こうやって少しずつ日常を取り戻していくたびに、
リアンが遠くへ行ってしまうような気がする
この感覚は今も消えない
午後一で、前の職場の人が
一緒に暮らしているワンちゃんに会わせてくれた
車の中にいたワンちゃんは最初ブルブル震えていたけれど、
時間が経つにつれて私の匂いを嗅ぎにきてくれたり、
少しずつ警戒を解いてくれた
撫でることもできた
少し硬めの毛並み
リアンの、あのシルクみたいな柔らかさとは違う
でも——体温があった
そばにいる、ということ
触れられる、ということ
それがどれだけありがたいことなのか、
あらためて思い知らされた
少しだけ駐車場を一緒に散歩した
ニャンコとは違う日常、違う触れ合い方
それでも、
「一緒にいられる」という時間が、
少しだけ羨ましかった
1時間ちょっとの時間
天気も良くて、
こんな時間を作ってもらえたことに、
ただただ感謝しかなかった
家に帰って玄関を開けた瞬間
やっぱりリアンはいないんだ
そう思ったら涙が溢れて止まらなかった
母に「泣いてるの?」と聞かれて、
「泣いてない」と答えたけど——
泣けて仕方がない
泣くことさえ、
自由にできなくなっているのかな
それともただ聞いただけ?
いつまでも…
っていう励ましの言葉は胸に突き刺さる
3/26 06:42 雨のち晴れ
